エンジンオイル漏れ修理 決めつけ作業がミスに。
車は軽自動車、スズキ エブリィ。
「最近、オイル漏れの跡の量がふえてきたので、修理してほしい」と来店。
このお客は車に詳しいようで,漏れてくる箇所はエンジンとミッションの合わせ目あたりとのこと。
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車両をリフトアップをして点検
車両をリフトアップすると,お客のいうあたりからオイルが垂れてるのを確認できた。中や黒ずんでいるが,あめ色といったところだ。
最近エンジンオイルを交換したとのことで,見た目にはいわゆるあめ色のオイルが確認できても普通だ。
走行キロ数から考えて,リヤクランクオイルシールからの漏れだろうと判断して点検のためにミッションを降ろすと,やはりオイルの漏れが確認できた。
よく見ると,ブロックにプラグが存在したのだが,こちら側からも漏れた跡があった。
さっそく,リアクランクオイルシールとプラグを注文して交換し納車した。
しかし、1週間ほどでまたオイルが漏れるとの連絡があった。
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オイルシールの打ち込みに失敗した?
残ったオイルでも垂れてきたのだろうい思いながらオイル漏れの箇所を確認すると,いままでと変わらずエンジンと変速機の合わせ目だった。
まさか,オイルシールの打ち込みに失敗したのだろうか?
急いでミッションを降ろしてフライホイールを取りはずしたが,特に漏れている様子はない。次にミッション側を点検すると,ケースのまんなかあたりに黒いプラグのような部品があり,そのシールの中央部あたりからオイルが滲み出ている様子がうかがえた。
最初の入庫時にエンジンオイルの漏れだろう···とたかをくくりエンジンのリア側しか気にとめていなかったため,完全に見落としていたのだ。
ミッションケースのプラグの中心部はかなりひび割れていて,ドライバーで突くとボロボロになってしまった。
これでは,あっという間にオイルが漏れてくるのも当然で,直ちに部品を手配。力ウンターシヤフトのプラグということはオイルと決めつけてしまったことだ。
修理を終えて
エンジンオイルを交換して間もないという先入観から,あめ色だったにもかかわらず,ミッションオイルかもしれない···という発想が不足してしまった。
いつもの繰り返しになるのだが,もう少しまわりに気を配らなければ···と反省した。