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オイル漏れの判断

整備備忘録
平成17年車のLA-L160S 
エンジンとミッションの取付付近からオイル漏れすると入庫。
半年くらい前に他社で車検整備をしていて、ユーザーは車検前に点検して、そのときは漏れなどの異常は無かったとのこと。
オイル管理も5000キロ以内に交換しているとのこと。
新車から使用している車両でもあり、部位によっては保証期間が延長されている場合もあるので念のため保証修理ができないものかとディーラーに相談したが、当該箇所の補償は3年または6万キロ走行以内になっていて対象外との回答。
漏れているオイルは黒っぽいもので、ミッションと接続部分付近。
ミッション付近は、滲みが広がっておりオイル溜りになっていて雫にもなっていて今にも滴り落ちそうな状態になっていた。
赤みがあるオイルであればオートマミッションオイルの可能性があるが、黒っぽいのでエンジンオイルに違いない。
漏れ位置からクランクシャフトオイルシールからの漏れと判断した。
横置きエンジンの4WDなので、まずはエンジン、ミッションを一体で車両から降ろします。
次に、トランスファをミッションから引き抜いてドライブプレートとトルクコンバーターとの接合部をはずし、エンジンとミッションを切り離した。
文章では2行で終わりますが、実作業は大変です。
エンジンが単体になったところでクランクオイルシールを点検したが、なんと、オイルが漏れた形跡がなかった。
そこでエンジン全体を点検したところ、エンジンオイルを溜めておく部位のオイルパンという部分の液状パッキンの塗布不良が原因だった。
オイルパンをはずして古いパッキンをはがし、液状パッキンを再塗布。
念のため、クランクシールが挿入されるリテーナもはずして液状パッキンを再塗布した。
クランクオイルシールとトランスファのオーリングも新品に交換した。
オイル管理が徹底した車両だったが、最近では使用頻度の少ないSJクラスのオイルを使用していたとのこと。
これが漏れの原因になったかどうかは定かではないがユーザーには使用するオイルの等級を上げることをすすめてみたが、私の経験だとオイル管理がしっかりしている車両はオイル漏れなどの不具合が少ないように感じる。
また、今回のようにエンジンを脱着する作業だと金額の負担も大きくなるので、漏れ止めのオイル添加剤も有効かと思いました。
あと、どのくらいこの車に乗るのかなども考慮し、漏れも完璧に止まらなくても最小限の漏れまでにしてあげれるようになればユーザーの負担も軽くなるのではと感じる修理内容でした。