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長時間走らせるとエンストする

整備備忘録
コンピュータがエンジンルームにあるS系の軽自動車。
長時間走らせたときに、エンジンが停止することがあるという。
しかし、症状が出ても、しばらく放っておくと再始動は容易だという。
ただし、入庫時は非常に調子がよかった。
ダイアグノーシスから点検したが、これは正常。
以前、同様の症状がでたときにディーラーに持ち込んだら、スロットルボデーを新品にされたことを思い出して、ブーストセンサーや、スロットルポジションセンサーにつながるコネクタをはずしてみたら、始動できた。
となると、これらはシロで、クランク角センサーをはずせば、当然エンジンは始動できないし、ダイアグノーシスも拾う。
ところが、クランク角センサーのコネクタをはずしてクランキングし、故障を作ってからカプラをつないでエンジンを始動し、その後にダイアグノーシスを出力してみると、正常コードが出力される。
どうやら、この車ダイアグノーシスは現在の故障しか表示しないようだ。
過去の故障を記憶しているとしたら、それをしらべるにはOBDチェッカーが必要なのか、それとも、このコンピュータは過去のことは覚えてないのか。
やはりOBDチェッカーに頼りたいが、その工具がない。
そこで知り合いの工場からクランク角センサーを借りることができたので、交換する前に現車についてあるセンサーがほんとうに不良かどうか点検してみようと、エンジンをアイドリングにしておいてドライヤーでむりやり過熱してみた。
過熱を始めて数分後、温度が95℃になったときにエンストしたので、急いでダイアグノーシスを調べてみようとセットした。
ところが、温度はすぐに下がったようで再始動できてしまい、ダイアグノーシスも確認できなかった。
しかし、加熱によって、それも95℃を少し超えた程度でエンストしたので、センサーの不良にまちがいないと考えて交換することにしました。
ちなみに、ドライヤーを当てる前は70℃程度だった。
この手の不具合はユーザーが不具合を感じて工場に持ち込んだ時には、すでに症状は出ず、簡単には判断できない事が多く、特に冷気時や暖気時の前後で症状が全く変わってしまいます。
今回、温度を測定するのに使ったのは放射温度計で、最近手に入れたものだが、測定物に触らずに温度が測れるというとはなかなかおもしろく思えたし、タイムリーに温度が把握できて数値も目にできユーザーにも説明し易かった。
ただ、この手の商品もピンきりで安かろう悪かろうだと思います。