エンジン警告灯が点灯した原因は品質不良?
エンジンの警告灯が点灯するとの事で入庫した平成14年車の日産車
実はこの車、1年程前から警告灯が点灯していてた。
点灯しても調子は悪くなくいつも通りに走行できいていた車を診断してみました。
スキャンツールで診断と消去
このパターンだとオーツーセンサーヒーターあたりかと思いながら診断器で調べてみるとフェーズセンサーと表示。
このセンサーも何度もサービス対策やリコールで交換してる部位であるので、またかという思いでユーザーに連絡。
とりあえず故障履歴を消去して様子を見ることにしていたが何度か点灯したのでセンサーを半年程前に交換していたが今回久しぶりに再点灯した。
診断器では前回と同じフェーズセンサーと表示されていた。
警告灯が点灯する原因
今度は履歴を消去しても1週間もしないで点灯してしまう。
センサーが壊れたとは考えにくいので他に考えられるとするとタイミングチェーンの伸びのせいで信号のズレが生じてしまいコンピュータがセンサーの異常と判断してしまうという流れだ。
タイミングチェーンが伸びるのか?という疑問もあるのだが、このエンジンのチェーンは実は伸びてしまうのが現実で交換の際に新品と並べると一目瞭然で判断できてしまう程であった。
今回は久々に作業したが、このエンジンが現行車に搭載されなくなるあたりからチラホラと不具合が出てきていて距離も10万キロ近くだったりしていたので当時はオイル管理が悪いせいだと思っていたが中にはしっかり管理されていて距離も少ない車両もあった。
品質に問題あり?
今思うと品質に問題があったのだと思う。
この頃、私はこのメーカーのサービスマンだったので、よく担当になっていました。
また、このチェーンの伸びの原因が調査中だということを当時の会議で話ていたのを記憶している。
ただ、このタイミングチェーンの交換作業は手間がかかるので費用もそれなりにかかってしまう。
工賃だけでも10万近くになる筈でなのでユーザーも簡単には承諾しなかったりもする。
今回の車は14万キロも乗っていたのでユーザーも車を入替の話になると思っていたが直してまだ乗るという。
少々驚いたがユーザーの意向なので修理する事にした。
修理の結果
久々の作業内容でしたが以外と体が覚えていて順調に作業が進んでいましたがカムシャフトの合マーク位置がイマイチ判りずらかったのでそこだけ資料を貰い、作業が完了しました。
エンジンをかけて暖気後あたりでエンストしてアイドリングが維持できない状態になりました。
多少焦りましたが、こちらもよくある不具合で急速TAS学習を行って対処できました。
アイドリングを制御しているところと今回修理した事によって正常値に戻った信号がズレてしまい
アイドリングが制御できなくなったと思われます。
試運転するとエンジン警告灯も点灯しなくなり、アイドリングも安定するようになりました。
エンジン音も静かになった様な気がします。
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