アフィリエイト広告を利用しています

エンジン始動しない フューエルポンプ交換

整備備忘録
エンジンが、かからないとのことで点検したところ、燃料を送り出すフューエルポンプが作動していない様子なのでフューエルポンプを中古で交換。
エンジンは、始動するようになったが、メーターのゲージが正しく表示されないと問い合わせがありました。
くわしく話を聞くと、交換時燃料が満タンだった為、20リットルくらい燃料を抜いてから交換したのでが、交換後エンジンをかけ直したり、フューエルセンディングユニットのコネクターを抜いてもメーターのゲージが満タンの位置から変化しないということでした。
センディングユニットのコネクタを抜いても変化しないとなると、配線がショートしている可能性もありましたし、中古のポンプが壊れている可能性もありましたが、配線の点検や部品の再注文となると時間もかかることから、まずは念のためシステムがどうなっているのかを調べてみると、通常、燃料計はセンディングユニットのフロート位置により燃料の表示をしていますが、この車輌は増えた分の量はセンディングユニットで検出するタイプでした。
つまり、使った分はフューエルインジェクタから噴射された量をエンジンのコンピーターが計算をして減算表示をしているが判明しました。
そもそもこの機能は、坂道や旋回時に燃料計の変動を抑えるためのものであり、急激なセンディングユニット信号の変化に対して、燃料計の指示をかえないようにしているのです。
そこで、燃料を満タンに戻してしばらく走行しガソリンの量を確認すると正常に戻りました。
以前、駐車場が坂道で燃料計はエンプティラインより上を指しているのにガス欠になった車を思い出しました。
この時は平坦な場所に移動するとエンジンは始動しました。
通常はフューエルタンク内で燃料が少量になり車両が傾いてもポンプの吸込み口に燃料が溜まるようになっているのですが製造不良で溜まることができず車両が傾くと燃料も偏ってしまい吸込み出来ないくなるという不具合でした。
燃料が一時無くなってる状態だった為、この車両も平坦時の燃料の量が表示されていたのだと思いました。
知識があれば上記の作業ですぐ終えることが出来たのですが、コネクタを抜いてみたりと、時間がかかってしまいました。
特に最近の車輌は、ただ部品を交換するだけでは不具合が改善されない為、初期化など様々な作業手順が必要になる場合もあるので注意が必要です。
タイヤの交換後でも空気圧モニターリセットをしなければなりませんし、ブレーキフルードの交換作業でも設定作業があります。
専用の診断機がなれれば出来ない車種もあるのでますます複雑になります。
入庫する車種がディーラーなどで、決まっているのであれば手順や知識などは絞られますが、民間工場などメーカー問わず多車種を取り扱っているところでは、知識や経験、そして設備なども必要になってきます。