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ミライース 車が重くスムーズに発進できない

停車状態から発進する際、車が重くスムーズに発進できない 【平成27年式ミライース】のトラブル事例です。

この車は事故車輌で板金・納車後この症状がでて再入庫しました。

走行してみると平坦路でもアクセルの踏み込みに対し挙動が鈍く、駐車ブレーキを解除し忘れた際に似ています。

ところが数秒後突然勢いよく発進しました。

スキャンツールで点検するとアイドリングストップと連動する、ヒルスタートシステム(坂道発進補助装置)が作動状態でした。

本来この機能は上り坂で停車状態から発進するまで、停車直前のブレーキの液圧で、アクセルペダルに踏みかえるまでの車輌の後退を防止するもので、平坦路では作動しません。

道路の勾配を検出するGセンサーの信号を見ると上り坂の状態の数値となり、そのGセンサーが付くABSアクチュエーターは傾いていました。

クロスメンバー付近のブラケットが事故の衝撃で変形し、登坂路状態という間違った検出をしていました。

ブラケットの曲がりを修整しGセンサーが正常数値になると、引きずり感は解消しました。

近年の自動車は様々な機能が組み込まれております。

最新技術の勉強や整備・板金の際、レーダーやカメラのエーミング調整だけではなく、車のシステム全体に気を配る必要があると感じた事例でした。

整備備忘録

Posted by sawapon