セレナ【FNC26】 アイドリングが高く燃費が悪いのは故障?
変速してない感じだとのことで入庫した。セレナDBA-FNC26
冬場の朝一番、エンジンを始動して走り始めると、夏場に比べエンジン回転が高い状態で走行する。
「燃費も悪く感じる。」
ユーザーと同乗して試運転してみると、異常は感じなかったので助手席に乗ってもらったお客に聞いてみたら今は通常どおりだと言う。
おかしいと思い、ここに真っすぐきたとのこと。
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問診しながら試運転してみると。
40キロ巡航でエンジン回転が1500回転位がが正常で、異常を感じるときは2500回転位で走行してエンジンがうなってる。
当然、燃費も悪い。
現象が出る時と出ない時があるとのこと。
スポーツモードにして走ってみるとエンジン回転が高くなるので、この状態に近いという。
いちど、朝の状態から点検させてほしいと伝え再度預かることにした。
ユーザーから預かり、朝一番で試運転すると確かにエンジン回転は高いが、これは冷機時によるもので走行していたら落ち着くものだと思いながら運転していたが少し高いままの感じがした。
工場にもどり、診断機で点検してみたが異常のデーターはなかった。
ディーラーに持ち込んでみた結果は?
細かいデーターはディーラーの診断機でないとモニターできないので、まだ新車登録より3年目ということもあり、ディーラーに持ち込んでみた。
半日もしないうちに、回答がきて、結果は異常がないとのこと。
だだし、整備情報として、
この症状は 暖房促進の補助制御であり異常ではない。
概要としては、エンジン始動時の水温が低い場合(5℃前後)、エンジンの回転数を高めにして水温を上昇させ暖房を早く効かせることを目的にロックアップをさせなくする。
始動水温がさらに低い場合(0℃前後)は、CVTの変速比をロー側に固定させハイ側への変速を規制し走行中のエンジン回転を上昇させる。
水温が十分上昇し暖機がとれると、上記の作動を解除する。
始動時の水温で判定しているので、暖機途中で一旦エンジンを切り、エンジンをかけなおすと、水温が少し上昇している為、この制御は作動しないとのことだった。
たしかに、最近、かなり冷え込みが厳しかったし、エンジンスターターでかけて暖機させてから走行だと症状がでない可能性がある。
だた、ディーラーが言っていた、暖気がとれると作動を解除するという温度はどれ位なのか分からない為、どの程度ユーザーが走りこんで症状を感じていたのかがわからない為、お客には異常ではなく寒冷時のエンジン始動直後に車内暖房促進の補助制御が働いている時の作動であり、正常制御であることを告げ、症状を感じた時は、いちどエンジンをかけなおして現象が治まるか確認してもらうことにした。
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