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エンストするエスティマ

夕方、エンジンが止まって運転できないので引き取りにきてほしいとのこと。
出先で動かなくなったのことだったので、代車を車両積載車に載せて出発した。
現場で状況を聞くと。2〜3日前から調子が悪いと思っていたが、いまはもうアクセルを離すとエンストしてしまい、とても乗っていられないとのこと。

原因はアイドルスピードコントロールバルブ(ISCV)?

故障診断機を接続し診断したが、ダイアグノーシスは異常なし。

おそらく原因はISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)の不良もしくは詰まりだろうと思っていたので、予想どおりの結果だった。

そのときは原因はまだ特定していなかったたが、2〜3日で直せると伝えて積載車に載せようとしたところ、アクセルを離すたびに止まるので、とても運転できる状態ではない。

エンジンを吹かしぎみにしながら左足でブレーキを踏んで、なんとか載せられた。ユーザーはほんとうに運転しにくかっただろうと思う。

工場に帰ってもう一度診断機をつないで点検したが、エンジンが回っている状態では異常なし。

ただ、アクセルを離すとエンストする。

スロットル開度もアクセルオフで約10%と、エンジンコンピューターがアイドリング制御する条件になっている。

診断機を通して見る限りでは、ISCVにもコンピューターからの指令がいっている。

ISCVのコネクタをはずして供給電源を、点検したが、バッテリー電圧も問題なくきていた。

あとは、その電源をアースに落とす配線の断線や短絡を点検しなければならないのですが、とてもそんな点検を全部できない。

スロットルバルブとISCVを脱着

そこで、いままでの経験から、ISCVのコネクタ〜コンピューター〜ボディーアース間の断線・短絡点検などを割愛して、スロットルバルブとISCVを脱着することにした。

はずしたISCVを見ると、粘っこいカーボン状のすすが多量に付着していた。
これでは動きが悪いはずだ。

高価な部品なのでディーラーに補償期間内かどうか尋ねると残念ながら補償期間は終わっていた。

そこで清掃して様子をみようとも思ったが、やはりこれだけ汚れていて動きが悪いのでは再発の可能性が大きいと判断して、ユーザーに交換を勧めてみたが、様子をみたいとのことだったので、清掃することにしました。

清掃してみた結果

キャブクリーナーでバルブ周辺とISCVのエア吸込み口を、まんべなく吹きつけ1時間ほど放置し、その後ウエスできれいにしエンジンをかけるとエンストはしなくなりました。

1週間ほど経っているがエンストしたとの報告はまだ受けていませんので調子は元にもどったとおもいます。

整備備忘録

Posted by sawapon