オイル漏れの指摘 仕事の責任と自覚
オイル漏れを見てほしいと入庫。
車をリフトアップしてみると漏れがオイルドレンボルト付近にあることが確認できたので、お客様に見てもらいながら問診すると、前回のオイル交換時にドレンボルトの締め付け不良かトルク不足があったのでないかと推測できました。
そこでメガネレンチをあてて増し締めしたところ、ある程度の抵抗はあったものの、少し力を加えるだけでドレンボルトが回ってしまいました。
ボルトが抜けてくることはないが、規定トルクで締め付けられてないので、オイルパンがアルミ製ということもあり、ドレンボルトでねじ山をつぶしてしまってる感じでした。
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前回、オイル交換を行ったのはガソリンスタンドとのこと。
漏れている量はたいしたこと無いが、このままの乗り続けてもらうわけにはいかないのでオイルパンを交換することにし、部品を注文。
その間にドレンボルトをはずしてオイルを抜くと、やっぱり、ねじ山がつぶれていました。
しばらくすると、オイルパンが入荷。
新しいオイルパンのドレン部は見た目にわかるほど雌ネジ部分が分厚くされていて、この肉厚をみるかぎりは一概にガソリンスタンドの作業を責められないかもしれないと思いました。
ドレンボルトも一緒についてきたので、これだけの肉厚が違えば対策品があって当然だ。
新しいドレンボルトのねじ山は13あり、古いドレンボルトが7山だから、約2倍。
オーバートルク防止のため、ボルトの頭も17から14ミリに変更されていた。
しかし、これらの作業交換をしていると、責められないと思っていたガソリンスタンドの作業が残念に思えてきた。
最後にドレンボルトを締めた作業者は、ねじ山をなめたことに気づいたはずだ。
それをなにもいわずにお客様に車を引き渡してしっまたのだから。
スタンドでの作業はユーザーにとっては敷居が低く給油するついでにお願い出来るメリットはあるが作業する人間の技術の差がお店によってかなりあると思われる。
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作業者はどうあるべきか?
オイル交換作業に認証工場の資格は必要がないが、少なくとも作業者はプロであり、細心の注意を払って作業をし、トルク不足があればそのときにお客様に説明するべきだと思う。
とにかく、わたしはこの同車のオイル交換作業をする時には、ドレンボルトの径を確認して雌ネジが正常かどうか細心の注意を払い、確認しながら作業を進めたいと思いましたし、また作業内容や状況をお客様に説明出来るようにしたいなと改めて思いました。
ただ今回の交換で色々調べた結果、ドレンボルトをオーバートルクでの締付けが原因だと判りましたしアルミ製オイルパンを交換するよりもなめた雌ネジを修理するリコイルという方法もあるということがわかりましたので次回は修理に挑戦しようとも思いました。
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