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エンジンがかからない原因は意外なところにあった!?

突然エンジンがかからなくなったN系、H14年車のミニバン。

キーを回してもカチッと音がするだけでエンジンはかからない。バッテリーあがりの感じ。

そこでブースターケーブルをつないぐと始動できたので工場まで引き取ったが
その後またエンジンがかからなくなってしまった意外な原因を紹介します。

その他エンジンがかからなくなる、よくある原因もまとめてみましたので参考になれば幸いです。


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エンジンがかからない意外な原因とは?

よくある原因を参考に手順を踏んでも原因を発見することが困難な場合もあります。

そんな事例を紹介したいと思います。

今回は、エンジンがかからなくなったN系、H14年車のミニバン。

エンジンが始動しないということで積載車で引き取りにいくと、バッテリーがあがっていたのでジャンピングにて始動させ、そのまま積載車で入庫しました。

症状はどんな感じ?

さっそく現車を点検。

キーがONの状態でメーター内のインジケータ類が点灯したが、スタートの位置までひねってみても、カチッと音がしただけでスタータは回転しません。

もう一度、キーをOFFにしてONにすると今度はメーター内のインジケータ類は点灯せず、何度繰り返してもスタータが回ることはなかった。

バッテリーの単体点検もしたが、異常はみられなかった。

点検方法と対処方法は?

イグニッションスイッチ系統のトラブルを疑い、4本の配線がきているスイッチの入力電圧を点検すると、スイッチOFFの状態で常時電源と思われる配線に1~2Vしかきていなかった。

資料がなかったため細かく点検できなかったが、通常はバッテリ電圧がかかるはずのハーネスやヒューズ関係を点検しても変化は見られなかった。

しかし、キースイッチをONのままで何度か運転席のドアを開閉してメーターを見ると警告灯が点灯していることに気づいた。

試しにドアの開閉を強めに行うと、ときどきメーター内の警告灯が点灯したためトラブルの原因はハーネスなどの接触不良と推測できた。

どこから点検しようか考えていると、以前、症状は違がうものの、アース回路のトラブルの事例を雑誌で読んだことを思い出した。

試しに、バッテリのマイナスターミナルとエンジンのヘッド部分をブースターケーブルでつないでアースを取った状態でキーをONすると、メーター内のインジケータ類が点灯してエンジンも始動できたので、間違いなくアース回路が原因と判断できた。

バッテリのマイナスターミナルからアース線をたどっていくと、シリンダヘッド部分とバッテリの下部の車体にアースされていた。

目視ではわからなかったが、シリンダヘッド部分のアース端子が少しゆるみぎみだった。

また、バッテリ下部のアース箇所は以前にバッテリ液でも吹き返したのか、表面が少し腐食していた。

本来ならば交換するのが望ましいが、予算の関係でシリンダヘッド部の端子はとりまわしを少し変更して取付け、腐食があった箇所は端子部と車体部を磨いてグリースを薄く塗布して組み付け、ユーザーには経過をみてもらうことにしました。

最初のスイッチの点検で入力電圧が1~2Vしかなかったことも、このアース不良が原因だったと思われます。

今回は過去の資料をみた記憶が役に立ち、比較的に短時間で解決することができました。

読んでいただいた方の参考なればよいと思います。


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 エンジンがかからない、よくある原因は?

突然の車のエンジンがかからないトラブル、主に原因として考えられるのは以下のようなものが挙げられます。

簡単にですが順番に説明します!

バッテリーが原因の場合

車のトラブルの代表といわれるのは「バッテリーあがり」です。

「昨日まで普通にエンジンかかってたのに」

「買い物に出かけてスーパーに止めて帰えろうと思ったらかからなくなった」

とか,こんな経験あると思います。

 

症状はどんな感じ?

状態によって症状も様々ですが、まずバッテリーの劣化や寿命だった場合はセルモーター(エンジンを始動させるためのモーター)の回り方が弱く「ギュッギュッグー」という感じでセルモーターが止まってしまいます。

通常はキーをまわすとキュルキュルと元気良くモーターの音がして3秒以内くらいでエンジンかかかります。

もっとバッテリーの状態が悪ければキーを回したときにリレーの音が「カチカチ」としかいわずセルモーターが回ることはありません。

キーを回しても、まったく何も反応が無い場合は完全にバッテリーが放電している場合が多くライトやルームランプの点けっぱなしの原因が多いです。
ポイントはエンジンをかけるときはメーター周りのランプなどが点灯しますが、この場合は何も点きません。

対処方法は?

バッテリーが上がっているようであればブースターケーブルでバッテリー同士を接続して(ジャンピングスタート)エンジンを始動して移動させる。

またはバッテリーチャージャーで充電すると良いでしょう。

ただし可能であれば整備工場等でバッテリーなどの診断をしてもらうのが一番です。


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オルタネーター(ダイナモ)のトラブル

オルタネーター(発電機)が故障するとバッテリーに充電されないのでバッテリーが上がってしまいます。

オルタネーター=ダイナモ

バッテリーは放電と充電を常に繰り返していますので、オルタネーターが故障すれば充電がされず、バッテリーの蓄電分を使い切ったら車は動かせなくなります。

この場合、走行中にエンジンが止まることもありますので要注意です。

オルタネーターが故障した症状はどんな感じ?

オルタネーターが故障した場合、突然エンジンがかからなくなることは少ないです。

故障したことが原因でバッテリーに充電されず結果バッテリーあがりになってしまったことが殆どです。ですので症状としては間接的にですがバッテリーあがりと同じ症状です。

ですが上記にも記載しましたがバッテリーの蓄積分を使い切ってしまったらエンジンは止まってしまい再始動はしません。

走行中や交差点のど真ん中でも止まってしまいますので自分一人では対処のしようが無いかもしれません。

バッテリーを交換したのに数日したら同じ症状が起きたらオルタネーターが疑わしいですね。

ポイントはオルタネーターが故障していて発電がしていない場合はエンジンがかかっていた時にバッテリーの警告灯が点灯したりキーONのエンジンをかける手前の状態でバッテリーの警告灯が点灯していない時があります。

対処方法は?

基本はオルタネーターを交換します。

中古部品や構成部品を新品交換する方法もありますが一般的に流通しているリビルト品(中身は新品に交換していて外側は中古品)で交換がお勧めです。

また上がってしまったバッテリーは点検して充電または交換が必要です。

セルモーターのトラブル

エンジンをかけるときに「キュルキュル」といってエンジンが「ブーン」とかかりますが、このキュルキュルいってる部分がセルモーターが回っている音です。

このセルモーターがエンジンがかかる助走をつくっている訳なので、このモーターが回らないとエンジンはかかりません。(マニュアル車の場合は「押しがけ」という技で可能ですが車種によってはかかりません。)

かかってしまえば止めるまで走行が可能なので修理工場などに自走することが出来ますね。

セルモーターが故障した症状はどんな感じ?

殆どがキーを回しても「カチッ」といってモーターは回っていない様子。

他には「ギィギィー」などギヤが噛み合っていないような音がします。

またバッテリーが弱っているような現象も起こすので判断に迷う場合があります。

ただし、この場合はライトやナビや空調系はしっかりと作動しています。

対処方法は?

こちらも基本はセルモーターを交換します。

中古部品や構成部品を新品交換する方法もありますが一般的に流通しているリビルト品(中身は新品に交換していて外側は中古品)で交換がお勧めです。


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エンジンに原因がある場合

エンジンにトラブルがあった場合にもエンジンが、かからなくなることがあります。

エンジンといっても様々な部品がついていますので、エンジンかからない=エンジン本体が故障という即判断にはなりにくいです。

点火系統や燃料系統など様々な要因があります

オイル潤滑系にトラブルがあるとエンジンが焼き付いてしまったり場合などがあります。

エンジンがこわれたら症状はどんな感じ?

エンジン本体だと色々な症状が予測されますのでコレ!というのはありません。

セルモーターが元気よく回っているのにエンジンが、かからない場合やバッテリーあがりのような症状など様々です。

対処方法は?

エンジンが焼き付いてしまった場合は、エンジンを交換するかオーバーホール(分解修理)するしかありません。

症状で判断して故障探求していくしかないです。

整備工場でしっかりと診断してもらいましょう。

 

その他の電気系統が原因の場合

最近の車はすべてコンピューターで制御されています。

それぞれのコンピューターがお互いの信号を送りあっていますので1つの信号が欠けてしまうとエンジンがかからなくケースがあります。

またヒューズ切れや配線の断線やショートなどでエンジンがかからなくなる場合もあります。

電気系統が故障した症状はどんな感じ?

こちらも色々な症状が予測されます。

エンジンの警告灯などが点滅したり点灯していた場合があります。

対処方法は?

センサーなどの不具の場合、専用の診断機で故障個所を特定できたりします。

知識や経験がないと素人では修理は無理だと思いますので整備工場でしっかりと診断してもらいましょう。

操作ミスのトラブル

よくある操作のミスでエンジンがかからなくなる場合とは、まずオートマ車だとシフトレバーの位置を間違ってしまっている時があります。

オートマ車はパーキングポジションかニュートラルポジションの位置にシフトレバーが入っていないとエンジンがかからない仕組みになっています。(セルモーターが動きません)

急いで車を止めて乗降したときに、うっかりドライブポジションのままエンジンを止め再度かけようとしたら始動しないうっかりミスは少なくありません。

車が勝手に動き出す場合もありますので十分に気を付けなければいけませんね。

他のトラブルや対処方法は?

操作ミスなので決まった症状はありませんが最近の車はキーを回さずにプッシュボタンでエンジンをかけるのが多くなってきています。

このキーの代わりになっている送信機側の電池がなくなった場合、プッシュボタンを押しても反応しません。

この場合はキー送信器をプッシュボタンに接触させてボタンを押すとエンジンがかかる様になっています。車種によってやり方が違いますので取り扱い説明書に必ず記載されていますので一読されることをオススメします。

車が動かない原因がミッショントラブルの場合の症状と修理方法は?


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Posted by sawapon