車が動かない原因がミッショントラブルの場合の症状と修理方法は?
突然、車が動かなくなると何が起こったのかパニックになってしまいます。ついさっきまで動いていたとなると尚更です。
動かなくなる原因はいろいろありますが、ここでは、オートマトランスミッションのトラブルによっておきた事例を紹介します。
万が一ご自身の車が動かなくなった場合の症状や修理方法などを参考にしてみてください。
動かなくなった症状はどんな感じ?
症状を確認すると朝エンジンをかけて、はじめはスムーズに発進するんだけど、変速する瞬間に急に動力が伝わらなくなり、エンジン回転だけがあがってしまう。
その後は前進も後退も出来なくなるが、一旦エンジンを切ると、再び走行できるが、しばらくすると同じ症状になってしまう。
症状と点検から考えられることは?
この症状を聞くとミッションの不良の可能性を考えますが、ダイアグノーシスコードは異常コードを検出しない為、どこに原因があるのだろうかという相談。
エンジン回転が吹け上がってしまう場合、クラッチの滑りが原因と考えられるが、その場合ダイアグノーシスは異常検知しません。
オートマの点検でストールテストを実施させてみたところストール回転数を超えてしまっていました。
ただ走り始めの冷機時くらいの時はストール回転数が正常な時もあるということなので単純にクラッチの滑りとは判断ができないところではあります。
どっちにしろオートマの内部の不良なので通常はユーザーには費用は高額になりますがオートマ本体の交換をお勧めするのが通常の対応となります。
オートマミッション本体交換で解決!?他に方法は?
たしかにオートマミッション本体を交換したら問題は解決できるかもしれませんが高額な費用を負担しなければならないです。
オートマチックミッションもオイルラインの途中にフィルターを設けています。
このフィルターが詰まることによりライン圧が低下し、動力が伝達できなくなる可能性があります。
フィルターの場所は、クラッチ・プレッシャ・ソレノイド・バルブの奥に取り付けられており、バルブを取り外すと、フィルターを確認することができますので、まずはオイルパンを外してみます。
原因はオイルラインのスラッジ
このフィルターを調べたところ、著しくやはり目詰まりしていました。
清掃後の試運転で不具合は改善されてたのですが、しばらくすると再び不具合が発生してしまいました。
再度フィルターを調べると、また詰まっていました。
しかし、これを何度か繰り返した後は不具合もはっせいしなくなりました。
原因はオイルラインのスラッジでした。
まとめ
症状が軽い場合はこのフィルターを清掃すれば良くなる事もありますが、場合によっては清掃しても、完全に良くならないこともあるので、その場合にはトランスミッションを交換が必要になります。
そのことをユーザーにしっかりと説明し、今回は清掃のみで様子をみてもらい再発したら交換の方向で考えてもらうことにしました。
今乗ってる車で同じ症状があり「前進も後退もしないのでトランスミッションを交換」と判断される前に、一度清掃やフィルターを交換してみるのも良いかと思いました。